外科医むぎの人生QOL向上委員会🐥

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埼玉・引きこもり事件について我々が考えること

 

こんばんは🐥

 

 

埼玉県の住宅地で銃をもった男の立てこもり事件が起こりました。

 

散弾銃で発砲された医師の死亡が確認されています。

 

 

 

 

この事件から考えるべきことは何なのか🤔

 

ついこの前起きた「北新地ビル放火事件」なども踏まえて考えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事件が起きるきっかけ

 

66歳の渡辺容疑者は92歳の母親を介護していました。

母親のADLは寝たきりで話もできない状態だったとか

 

いわゆる老老介護状態です。

 

老老介護の過酷さから、近所付き合いもほとんどありませんでした。

ずっと付きっきりで母親の介護をしていたと思われます。

 

治療方針を巡っては、今回の騒動以前にも他の医療施設でもトラブルになっていたようです。

 

母親の治療方針を巡っての異議申し立ての手紙を送ったり、暴れるなどの行為がありました。

 

 

今回殺害された鈴木医師は

「病院に通えなくなった高齢者を救いたい」という強い信念を持っている方でした。

 

話を聞く限りは、渡辺容疑者にも親身に相談に乗っていたと思われます。

 

 

今回の事件が起こる前日に容疑者の母親が亡くなりました。

鈴木先生により死亡確認されています。

 

 

その翌日

 

「線香をあげてやってほしい」と治療に関わった医療関係者7人を自宅に呼び出し

母親のご遺体に心臓マッサージを要求しました。

 

鈴木医師がもう亡くなっている事実を伝えると、渡辺容疑者は用意していた散弾銃を発砲したのでした。

 

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なぜ犯行に及んだのか

 

心臓マッサージをしていれば発砲されなかったのか?

 

前もって散弾銃を準備していたことから、計画的な犯行であったと推測されます。

 

自宅に呼び出した時点で殺害することは決断していたのだと思われます。

 

 

逮捕後、渡辺容疑者はこう供述しています。

 

「母が死んでしまい、自殺しようと思った。先生達を巻き込んで殺そうと思った」

 

 

 

なぜ罪もない人を巻き込むのか

 

この間起きた北新地ビル放火事件でも無関係な人達が20人以上亡くなりました、、

 

京アニ事件でも、、

 

 

自殺には「拡大自殺」というものがあります。

 

自殺というものは本来自分へ負の感情のベクトルが向くものですが、

 

まれに自分だけでなく、他者に矛先が向くケースがあります。

 

 

特に社会から孤立している場合に多く認められます。

 

助けを求めれず、孤立する中で

「自分がこんな辛い思いをするのは周りの人間のせいだ」

という他責の念が攻撃的な感情を形成します。

 

 

人は社会と繋がりが強いほど踏みとどまることができますが

 

社会から孤立してしまうと、その攻撃的な思考を止めるものは無くなり自暴自棄になってしまうのです。

 

 

 

私達が考えるべきことは

 

むぎは医師ですが、医師の立場として何ができるだろうかと考えた時

 

医師としては「何もできない」というのが今の答えです、、

 

 

鈴木医師は渡辺容疑者を本気で助けようとしたはずです。

 

しかし容疑者は事件以前から医療施設とトラブルを起こしていた時点で、社会から孤立した状態が出来上がっていたのだと思います。

 

もう誰の言葉も届かない状態になってしまっていたのではないでしょうか。

 

 

残念ながら我々医師はこの事件からそういった事を学び、状況に応じた患者との距離感について学ばなければならないかもしれません。

 

 

 

人々の声

 

・死にたいなら1人で死ね

・他人に迷惑をかけるな

・自殺するにもルールがある

 

こういった言葉は同じことが起きるたびに言われ続けているでしょう

 

しかしそれでは社会は何も変わりませんでした。

 

 

 

もっと根本的なところに疑問を持ちたいですね🤔

 

 

社会から孤立する因子は何だったのか、、

 

・容疑者自身の問題

・容疑者が育った環境の問題

・介護の問題

・経済的な問題

 

 

いつか「いじめ」についての記事を書きたいと思っておりますが、

そこにも繋がっていく気がしますね。

 

 

僕らは無意識の内に社会から孤立してしまう人間を創り出してしまっているのかもしれません🐥

 

 

それは幼少期のクラスメイトかもしれないし

自分の子供に対してかもしれない

 

 

 

ではではzzz