ついにブログ開設!
僕はマイナー外科になる研修医でございます。
まずはブログの練習としてマイナー外科を選んだ理由を書き綴ろうと思います。
「志望科」
研修医にとっては最大の悩み
耳鼻科といえば学生が興味無い科、Top3に入るのではないでしょうか。
興味ないというか全然分からんしオペも長いしイヤだ!おもんない!って感じです。
僕も学生時代そうでした。
そんな僕がなぜ耳鼻科医になると決めたのか
そもそも医療に興味があるわけではありませんでした。
親がお医者の家庭ではありがちな悩みではないでしょうか。
一度は反抗してみるものの、他にやりたいことも見つからず何となく医者になってしまった。
(人の命を救うことにそれほど興味がない)
これが本心だけど、自分が悪い人間に思えて口には出せない。
医学に興味あるフリをしてみたり、内視鏡に興味があるフリをしてみたり、、
「何かに興味をもつこと」に必死でした。
特に高齢者の治療を見ていると、疑問に感じてしまうことも少なくありません。
研修医になって科がコロコロ変わるのはあるあるですが、それって実は元々興味なかったんじゃないかと思ったりします。
一度ツイートしましたが
研修医になって科を決める時、最初にしたことは消去法です。
(メジャー外科)
人生をすべて医療に費やすのは嫌だ
※乳腺外科はアリでしたが事情により断念
↓
(内科)
専門医めちゃくちゃめんどくさそうだし、自分の科以外のこともそれなりに知っとかないとダメだし、鑑別とかいっぱいしないとダメだし勉強苦手なので無理
↓
(放射線、精神科など)
どっちかというと手は動かしたいので自分には向いてなさそう
↓
マイナー外科だ!!
という感じです。
マイナー外科には眼科、皮膚科、耳鼻科、整形外科、泌尿器科、形成外科などあります。
この中で感覚的にありだなと思ったのは耳鼻科と整形と形成だったので研修で回りました。
・整形外科
整形外科に関しては研修初日から問題が生じ、候補から外れました(笑)
やはり超体育会系です。ゴリゴリです。
おっかないです。酒が飲めない者に人権はないです。
草食な自分は完全アウェイでした。(足持つの重たいし)
・形成外科
日をまたぐ事も多く想像以上に大変でした。
マイクロを使った再建などのロングオペが多いし、オペが終わったと思ったらそこに切断指などの緊急オペが舞い込みます。
乳腺外科のオペに再建だけしに入ることもありますが、時間がかかりもはや形成がメインです(泣)
ですが外科系を目指す身としては形成を回って本当に良かったです。
・耳鼻科
一人でもできるオペが結構ある印象でした。
普通の外科だと必ず複数人でのオペになるので、一人で手術を完遂させられるのはいいなと思います。
疾患自体多くないので勉強が苦手な僕にとってはとてもメリットです(飽きるらしい)
外来では耳鼻科医独特の器具を使い診察します。
道具を使ってる感じが職人の様で良きです。
ファイバーも消化器内科の内視鏡ほど複雑な操作はいらないので楽しいです(飽きる)
あと外科系ですがあまり体育会系ではなかったので楽しかったです。
とざっくりとした感想。
耳鼻科に決まったのは「人の命を救うことに興味がなくても別にいいのでは」と思い始めたのがきっかけです。
(※もちろん耳鼻科も人の命救いますよ!)
僕は音楽を聴くことと食べる事が何より大好きです。
ひたすら良い音楽を求め、おいしいグルメを求め旅しております。
「耳鼻科は結構僕の好きなことに関連してるのでは」と思い始めてから興味が増しました。
音楽が聴けない、食べること(味わう)ができない世界は僕にとって地獄です。
あと僕は重度の花粉症なので自分で何とかしたいという気持ちもあります。
僕がやりたいのは「人の命を救う」ではなく「人生のQOL上昇」なのでした。
誰かを助けるために仕事をするのではなく、
自分の好きなことに関連する仕事をしてその結果、誰かが助かればいいんじゃないかと
仕事は仕事以外の時間を充実させるためのものと考えています。
最後に誰もがぶち当たる「頭頚部のopeイヤだ」問題についてですが
幸いなことに、自分で手術を執刀する機会を何回か与えられました。(扁摘、ラリンゴ、ESSなど)
自分が執刀したとき「もう1時間ぐらい経ったかな?」と時計をみたら2時間半近く経っていたことがあります(泣)
ダメレジなのでプレッシャーで手元もおぼつかず。
集中したり自分で手を動かすと意外と時間経つの早いんです。
見えない術野の前で何も分からず立っているのとはわけが違います。
その経験から「多分大丈夫そう」と思ったので耳鼻科決定です。
志望科を決めるのは人生最大の決断といっても過言ではありません。
悔いのないようにゆっくりかんがえましょう🐥
疲れたので終わりますzzz